2012年4月25日水曜日

マッコウクジラ骨格模型 その3

今回はボディーです。
頭は大きく分けて2パーツ(歯は40本くらい・・・)ですみましたが、体はそうはいかなそうです。


舌骨、頚椎×2、胸椎×11、腰椎×8、尾椎×22、肋骨11対、
胸骨、骨盤、肩甲骨から上腕、前腕、指骨、Y字骨・・・
と気が遠くなるほどいっぱいあります。



こつこつ作っていきましょう。まずは胸椎から。



いろんな角度からの写真と、自分で描いた図面を元にパテでおよその形を出し、削って整えます。

右下に注目
右下のやつが記念すべき第1胸椎です。
第2以降は、前節にパテを押し付けて固めて、連続性とフィット感を重視して整形していきます。

また、頚椎も同じように作っていきます。
通常の哺乳類は7対あるそうですが、マッコウは第2以降は融合しているらしく、2対のみです。
第1頚椎

左のやつが第2頚椎

第1胸椎にフィットするように、頚椎を作ります
だいぶ出来てきました。1.5mmのアルミ線を通してます。
頚椎チーム。目立たないので割とテキトーです。

基本的には馬パテで造形+切削の繰り返しなのですが、
似たような形状のパーツを作るときには複製したくなってきます。

脊椎は似たようなかたちのが多いので、基本となる形状を大きめに作って、
複製後にちょいちょいと切削すれば、作業効率もアップしそうです。

とはいえ、シリコンやレジンで複製するのはお金もかかるし、第一面倒です。


なにかいい方法が無いかと探して発見したのが、お手軽100均複製術。
「おゆまる」というプラスチック粘土と、エポキシ接着剤のコンボです。
どちらもダイソーで手に入ります。
(ダイソー版とはちと違います)



手順に沿ってやり方をご説明します。

1.たい焼き式に両面型取りするなら、おゆまるを2等分しときます。

2.型を作るための「枠」を作っておきます。僕はレゴで適当にこさえました。

3.おゆまるを沸騰したお湯に投げ込むと、ものの数十秒でフニャフニャになります。

4、菜箸などで取り出して水気を取り、芯が残ってないか確認。 (水気が無ければ手で触れます。)

5.枠におゆまるを詰め込み、ざっと平らに均します。原型を押し付け、さらになるべく均します。
胸椎7番目を複製してみます。

 6.枠のまま水に浸して十分冷やしてしっかり硬化させます。

 7.同じように、もう半分をお湯で煮て上に被せます。
このとき、間にメンソレータムなどを塗って離型剤にするとベター

 8.さらに水で冷やし固まったら分割します。
どうせ整形するので、多少甘くても大丈夫

 9.注型材にするダイソーのエポキシ接着剤。固まればこの際なんでもいいです。
透明なので、アクリル絵具を混ぜ込んでグレーにしました。

10.接着剤を適量練って、型にいきわたるように流し込み。粘度があるので細部は念入りに。

11.硬化後、整形して完成。
左が複製。白い部分は気泡ができたのでパテ埋め

こんな調子で胸椎~腰椎をわらわら作っていきました。
腰椎のコピー達。これを整形していきます
薄い部分はポキッと折れやすいので、注型時に0.5mmプラ板を埋め込みました。

今回はここまでです。

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